引っ越しして間もない部屋でネズミが出ると、かなり不安になります。
「もう住み続けて大丈夫?」
「自分のせいなの?」
「すぐ管理会社に言うべき?」
と、一気に悩みが増えやすいです。
結論からいうと、入居直後にネズミが出たなら、まず“入居前からの問題ではないか”を疑って整理するのが大切です。
賃貸住宅標準契約書では、貸主は使用に必要な修繕を行う前提で、借主に原因がある場合だけ借主負担の考え方が示されています。借主は不具合を見つけたら、まず貸主へ通知して協議する流れが基本です。
また、国土交通省の原状回復ガイドラインでも、通常損耗や経年変化は賃借人負担ではない考え方が示されています。入居してすぐのネズミ被害は、生活管理の問題というより、建物側や入居前からの状況が関係している可能性もあります。
引っ越し先でネズミが出たら、まずどう考えるべき?
一番大事なのは、「自分が呼び寄せた」と決めつけないことです。
入居してまだ日が浅いなら、
- 前の入居者時代から被害があった
- 建物のすき間や配管まわりに問題がある
- 天井裏や壁の中など見えない場所で以前から活動していた
可能性があります。
藤沢市は、ネズミの侵入口として排水口、通気口、配管の隙間、戸袋などを挙げています。さらに、被害として糞尿、かじり被害、天井や壁内を走る音などを案内しています。つまり、入居直後の発見でも、室内の見える範囲だけで原因を決めるのは早いです。
入居直後に確認したいポイント
どこで見たか
まずは、ネズミを見た場所を整理します。
たとえば、
- キッチン下
- 洗面台下
- 玄関付近
- ベランダ側
- 押し入れや収納の奥
- 天井付近
などです。
特に、配管まわりや壁際、水まわりで見たなら、建物側のすき間や移動経路が関係している可能性があります。藤沢市も、排水口や配管の隙間を侵入口として案内しています。
ほかの痕跡があるか
姿を見たかどうかだけでなく、
- フンがあるか
- かじり跡があるか
- 夜に音がするか
- 臭いがあるか
も確認したいポイントです。
藤沢市は、ネズミ被害として糞尿、柱や壁や電線などのかじり、壁内や天井の音を挙げています。入居直後からこれらが出ているなら、単発侵入より、前からの活動を疑いやすくなります。
入居して何日目か
ここも重要です。
入居したその日や数日以内なら、生活習慣の影響より、もともとの建物状態や既存被害を疑うほうが自然です。
国土交通省の相談対応事例集でも、借主から不具合の通知を受けたら、貸主側は現場確認を速やかに行うことが勧められています。入居直後ほど、早めに共有しておく意味が大きいです。
まず管理会社へ連絡したほうがいい理由
入居直後のネズミ被害では、自分で原因を断定する前に管理会社へ知らせるのが基本です。
理由は3つあります。
1つ目は、入居前からの問題かどうかを切り分けるためです。
2つ目は、配管や壁のすき間など建物側の点検が必要なことがあるためです。
3つ目は、後から「連絡が遅かった」と言われにくくするためです。
賃貸住宅標準契約書でも、借主は修繕が必要な箇所を見つけたら貸主へ通知する前提です。まず連絡して、現場確認や対応方針を相談する流れが自然です。
管理会社へ伝えるときに整理しておきたいこと
連絡するときは、次を簡単にまとめておくと伝わりやすいです。
- いつ見たか
- どこで見たか
- 何回見たか
- フンや音や臭いがあるか
- 入居から何日目か
- 配管まわりや壁際で気になる場所があるか
たとえば、
「入居3日目で、キッチン下の配管まわり付近で1回見ました。収納の奥にフンらしきものもあります」
のように伝えると、状況が整理されやすいです。
フンや汚れを見つけても、素手で触ったり、いきなり掃除機で吸ったりするのは避けたほうが安心です。小さなお子さんやペットがいる家庭では、まず近づけないようにしてから片づけを考えましょう。
自分で先にやっておきたいこと
記録を残す
入居直後のトラブルでは、記録がかなり大事です。
- 見た場所の写真
- フンやかじり跡の写真
- 日付メモ
- 管理会社へ連絡した日時
を残しておくと、あとで説明しやすくなります。
食品やごみの置き方を見直す
入居直後であっても、食べ物やごみを出しっぱなしにしないのは大切です。
藤沢市は、生ごみ、ペットフード、有機肥料などがネズミのエサになるため注意が必要と案内しています。建物側の問題があったとしても、寄りつきやすい環境は減らしておいたほうが安全です。
配管まわりや通気口のすき間を見る
藤沢市は、排水口、通気口、配管の隙間、戸袋などを侵入口として挙げています。
キッチン下、洗面台下、ベランダ側の配管導入部などにすき間がないかは、見える範囲で確認しておくとよいです。
費用負担はどう考える?

ここは断定しないことが大切です。
入居直後であれば、まずは貸主側・管理側の対応余地があるケースを疑うのが自然です。
賃貸住宅標準契約書では、修繕は原則として貸主が行い、借主の責めに帰すべき事由で必要になった場合は借主負担とする考え方です。原状回復ガイドラインでも、通常損耗や経年変化は賃借人負担ではないとされています。
つまり、入居直後のネズミ被害で、
- 建物のすき間が原因っぽい
- 前からの被害のように見える
- 入居して間もなく生活管理の影響が出にくい
という状況なら、最初から自己負担と決めつける必要はありません。
まずは契約書と管理会社の案内を確認するのが先です。
逆に、自己判断で進めないほうがいい理由
焦って自分で業者を呼ぶと、あとで
- 事前相談がなかった
- 建物側点検の前に進めてしまった
- その費用は認められない
となる可能性があります。
また、害虫・害獣駆除サービスでは高額請求トラブルもあります。国民生活センターは、広告の格安料金をきっかけに高額請求へつながる事例を注意喚起しています。
入居直後の不安が大きいときほど、
先に管理会社へ連絡 → 原因の切り分け → 必要なら見積もり比較
の順で進めるほうが安全です。
こんなときは早めに相談を強めたい
次のような場合は、入居直後の一時的な問題ではなく、継続被害の可能性があります。
- フンが複数ある
- 夜に天井や壁の中で音がする
- 食品被害やかじり跡がある
- 何度も姿を見ている
- 隣や共用部でも気配がありそう
藤沢市の案内でも、ネズミ被害は音、糞尿、かじり被害など複数の形で出るとされています。症状が重なるなら、入居直後でも早めに動いたほうがよいです。
迷ったときの結論
引っ越し先でネズミが出たときは、まず入居前からの問題かもしれない前提で整理するのが大切です。
賃貸住宅標準契約書では、修繕は原則貸主側、借主に原因がある場合だけ借主負担の考え方です。原状回復ガイドラインでも、通常損耗や経年変化は賃借人負担ではないとされています。
まずは、
- 見た場所と痕跡を記録する
- 配管まわりや壁際を確認する
- できるだけ早く管理会社へ連絡する
- 費用負担は原因確認の後で考える
- 焦って業者を即決しない
この順で進めると、入居直後のトラブルでも落ち着いて整理しやすくなります。
一番避けたいのは、自分の責任だと思い込んで最初から全部抱え込むことです。
次にやることを迷ったら、まずこの3つを確認しておくと安心です。
- 見積もりで確認すべきポイントはこちらから(追加料金/点検範囲/封鎖の有無)
- 費用相場(ネズミ駆除の目安と内訳)はこちらから
- 再発防止のポイント(封鎖・清掃・保証)はこちらから
参照:
- 国土交通省「賃貸住宅標準契約書」
- 国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
- 国土交通省「『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』に関する参考資料」
- 藤沢市「ネズミに関すること」
- 国民生活センター「ネットの価格と全然違う!?害虫・害獣駆除のトラブルにご注意」
- 国民生活センター「【広告の格安料金に要注意!】作業後に高額請求する害虫駆除」

